デッキ紹介【汝はゾーク】
皆様、「王の記憶編」の顛末はご存知でしょうか。
神官アクナディンを操り、千年アイテムを作らせた存在「ゾーク・ネクロファデス」。
ゾークは世界を闇で包もうとしました。
そのゾークを倒すため、じーちゃんの前世「シモン」は自身の精霊(カー)である《エクゾディア》を召喚します。
しかしエクゾディアすらゾークに敗れてしまい、じーちゃん死す。
闇遊戯は三幻神を召喚しますが、その三幻神ですらゾークには勝てません。
皆が諦めかけたその時、表遊戯、杏子(16)、本田、城之内が闇遊戯の《真実の名》を伝えます。
真実の名を知った闇遊戯は、王(ファラオ)の名のもとに、三幻神を束ねるのです。
「我が名はアテム!ジャンケンポイ!」
(これはグー)
【汝はゾーク】デッキレシピ
《光の創造神ホルアクティ》《封印されしエクゾディア》《守護神エクゾディア》
3種の特殊勝利を狙うデッキです。
【デッキの動き】
基本的にやるべき事は
①《星遺物の守護竜》で《妖醒龍ラルバウール》を蘇生し、必要なカードを集める。
②《星遺物に眠る深層》で《氷結界の虎王ドゥローレン》を蘇生し、深層・守護竜を含む手札に入れたいカードをドゥローレンで戻す。
この2つです。
この応用でホルアクティもエクゾも守護神も、すべてが思うがままになります。
へへ。
【初動】
初動を紹介します。
この動きがホルアクティ、エクゾ、守護神全てに繋がっていきます。
とりあえず時間の無い現代人のために「最終的にこれが揃う」という図をご用意しました。
イゾルデ+レベル2モンスター1体からこの盤面になるので、「トゥルース・リインフォース」1枚または「アマゾネス王女」1枚から始動できます。
動画見れる方はこちら(かなり大きい音がでるので音量注意)
【ルート分岐】
初動イベが終わったらいよいよルート分岐です。
該当しなくても全てのエンディングに向かう事が可能ですが、条件を満たしていると達成が非常に楽です。
【守護神エクゾディア編】
《守護神エクゾディア/Exodia, the Legendary Defender》
星10/闇属性/魔法使い族/攻 ?/守 ?
このカードは特殊召喚できない。
このカードの(1)の方法で召喚したこのカードが、元々の持ち主が相手となる悪魔族・闇属性モンスターを戦闘で破壊した時、自分はデュエルに勝利する。
(1):このカードはモンスター5体をリリースして召喚する事もできる。
(2):このカードの攻撃力・守備力は、このカードを召喚するためにリリースしたモンスターの元々の攻撃力・守備力をそれぞれ合計した数値になる。
守護神エクゾディアはゾークを破壊することで特殊勝利するという効果を持っています。
しかし「元々の持ち主が相手」となるゾークを破壊しなければならないため、《多次元懐獣ラディアン》や《ギブ&テイク》を使う事ができません。
幸い「元々の種族・属性」は指定していないので、そこを利用していきましょう。
誰もがゾークになりうるクイーンLV.5という訳ですね。
今回は《幻惑の巻物》《リプロドクス》でゾークに仕立てあげましょう。
幻惑の巻物はイゾルデで墓地に落ちているので、フルドラで拾うだけでOKです。
相手がEXモンスターゾーンの前にモンスターを出してくれたら準備完了です。
①《星鍵士リイヴ》で《星遺物を継ぐもの》をサーチし、《幻妖フルドラ》を蘇生。フルドラ の効果で墓地の《幻惑の巻物》を回収。
相手モンスターを闇属性に変更
②フルドラを対象に《妖醒龍ラルバウール》の効果を使い、《守護神エクゾディア》をサーチ
③《リプロドクス》で相手モンスターを悪魔族に変更
1ターンで相手モンスターがゾークになりながら手札に守護神エクゾディアが加わります。
汝はゾーク!罪ありき!
【封印されしエクゾディア編】
《封印されしエクゾディア/Exodia the Forbidden One》
星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1000
このカードと「封印されし者の右腕」「封印されし者の左腕」「封印されし者の右足」「封印されし者の左足」が手札に全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。その後、このカードを海に捨てる。
分岐地点でエクゾを2枚以上引いていれば封印されしルートに突入します。
エクゾディアは3つの方法で集めていきます。
①《妖醒龍ラルバウール》で闇・魔法使いを対象にする
②《黒き森のウィッチ》が人体練成する
③《ユニオン・キャリア―》でエクゾを装備し、ドゥロ―レンで手札に戻す。
またはユニオン・キャリアーで黒き森のウィッチを装備し、ユニオン・キャリアーを場から離す
順番はバラバラで良いです。
これを1ターンでこなせば3枚揃うという訳ですね
例として、
①《リプロドクス》で自分のモンスターを魔法使い族にするか、《アカシック・マジシャン》を経由することで《神聖魔皇后セレーネ》を出す。
セレーネで《黒き森のウィッチ》を蘇生し、《星遺物の守護竜》で《妖醒竜ラルバウール》を蘇生。
黒き森のウィッチを対象にラルバウールを発動し、《エクゾ1》をサーチ。
②《黒き森のウィッチ》と《妖醒竜ラルバウール》で《ユニオン・キャリア―》を作る。ウィッチの効果で《エクゾ2》を サーチ
③《ユニオン・キャリア―》で《セレーネ》を対象にし、《エクゾ3》を装備。《氷結界の虎王ドゥローレン》を蘇生し、《エクゾ3》を手札に戻す。
初動で《星遺物-『星鍵』》が墓地に落ちているので、《星鍵士リイヴ》で《星遺物を継ぐもの》を持ってこれます。ドゥローレンの蘇生には困りません。
相手がバウンス・除外による除去を得意としていない場合はパーツ0枚からでもエクゾを狙っていきます。
上記の流れで3枚そろえ、《神聖魔皇后セレーネ》で相手ターンに《黒き森のウィッチ》を蘇生しておきましょう。
十中八九破壊してこないので、自分のターンで①②③から行けそうなのを再び行い、残りの2枚を揃える事ができます。
【ホルアクティ編】
星12/神属性/創造神族/攻 ?/守 ?
10万円を払う。このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上の、元々のカード名が「オシリスの天空竜」「オベリスクの巨神兵」「ラーの翼神竜」となるモンスターをそれぞれ1体ずつリリースした場合のみ特殊召喚できる。このカードの特殊召喚は無効化されない。
このカードを特殊召喚したプレイヤーはデュエルに勝利する。
《D-HERO ドミネイトガイ》がちゃんと死んだ場合、ホルアクティルートに突入します。
ドミネイトガイで《D-HERO ダイヤモンドガイ》を蘇生しておきましょう。
自分のスタンバイに墓地の《D-HEROダークエンジェル》をドミネイトと共に除外し、《真実の名》をデッキトップに置きます。
《D-HEROダイヤモンド・ユカイ》の効果で《真実の名》を予言し、次のターンに《幻妖フルドラ》で《真実の名》を回収すれば、真実の名を1ターンに2回唱える事ができます。
我が名はアテム !アテムポイ!
神は以下の方法で揃えていきます。
①《真実の名》を唱える
②《妖醒竜ラルバウール》で神を対象にとる
③《ユニオン・キャリア―》で神を対象に取り、《ドゥローレン》で手札に戻すか、そのまま墓地に送る
これで神が3種揃うという訳ですが、真実の名は2回発動できるので事実上1ターンで4種揃えられます。
「ユニオン・キャリア―使ったら、そのターン出せないんじゃないの?」と思ったあなたは賢いですが、
《ユニオン・キャリアー》
種族または属性が同じモンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない。
(1):自分フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
元々の種族または元々の属性が対象のモンスターと同じモンスター1体を手札・デッキから選び、攻撃力1000アップの装備カード扱いとして対象のモンスターに装備する。
この効果でデッキから装備した場合、ターン終了時まで自分はその装備したモンスターカード及びその同名モンスターを特殊召喚できない。
なんと通常召喚には制約がないのです。
そしてそう、賢い皆さんならお気づきの事、
最初から通常召喚しかできない神がいっぴきだけいます。
彼はキャリア―で持ってきましょう。
①《真実の名(旧姓)》で《オシリスの天空龍》をモンスターゾーン中央に出す
《星導竜アーミライル》でオシリスを対象にし、《オベリスクの巨神兵》を場に出す。
③《ユニオン・キャリア―》でオシリスにラーを装備し、ドゥロ―レンで手札に戻して通常召喚
①《真実の名》で《光の創造神ホルアクティ^_^》を手札に
そして今、ファラオの名のもとに神を束ねる!!
実際は手札に神が手札に来ていたり、相手盤面への対処があったりするのでターンを 跨ぐ事が多いです。
あとオベリスクだけは「効果の対象にならない」というデメリットを持つので、ラルバウールやアーミライルの対象に取る事が出来ません。
ラーとオシリスをメインに据えていきましょう。
【ホンマに戦えんの?】
エクゾに限らず「パーツを揃える系」デッキを組んだ事のある人は、その事故率の高さと向き合う辛さがよくわかると思います。
【汝はゾーク】と戦った人の多くが「すげぇデッキ」と評してくれるのも、このデッキがちゃんと動けているというのが大きいのでしょう。
初動札13枚。(戦線復帰+ヒーローキッズなどで無理に動くこともありますが)
初手6枚で引く確率は78.6%なので、見た目以上に安定しています。
当然のように事故もあり体感での事故率はもう少し高い気がしますが、真のデュエリストならば望んだカードをドローできるので問題はないでしょう。
【デッキを組んでる最中】
なぜ三種とも入れようと思ったのか〜動機〜
普通ならばホルアクティ・エクゾ・守護神とそれぞれのデッキに特化した方が良いでしょう。
しかし僕は「すげぇデッキ」が作りたかった。
レジェンドADS動画投稿者のひとり、
ミズキさん(https://twitter.com/m_k_yuu)とオフラインで話す機会がありまして、とても印象的な事を仰っていたのを覚えています。
“今は色んな事ができるようになったけど、その分デッキのハードルも上がった。”
“昔は出すだけで凄かったカードも、今は「まあ出せるよね」くらいになった。”
心底納得すると共に、ミズキさんのデッキに対する志の高さを感じました。
そんな彼は【リユースコントロール】という凄まじいデッキを作っています。
詳しくは動画を観ていただきたいのですが、
《波動竜騎士ドラゴエクィテス》《ジャックポット7》《飛行エレファント》という一見バラバラな、しかも扱いの難しいカードたちが「相手によって破壊」というコンセプトのもと1つの流れにキレーに収まっています。
畏ろしい。面白い。自分もひとつの流れですげぇ事をしたい。
【汝はゾーク】を仕上げようと思った初期衝動は、こんな所だったと思います。
なぜ三種とも入れようと思ったのか〜経緯〜
元々はホルアクティを狙うだけのデッキでした。
なおきVさん(https://twitter.com/spikenaokiV)のコンボを見て、歴史が動きます。
これで真実の名を加えてやろうと。
そんな折、
みこらんさん(https://twitter.com/mikoran3217)とアナコンダについて話してたら、エクストラモンスターだけでゾークを用意できるという事に気付きました。
守護神エクゾディアが入りました。
今でこそアナコンダは抜けていますが、相手を闇属性にするほか、初動事故の際にフュージョン・デステニーを発動できるカードとして非常に優秀でした。
そんでもって、「地属性・獣族をラルバウールで対象にした時、レスキューフェレット・アマゾネスペット以外の選択肢が欲しい」
と思って探してたら《トレジャー・パンダー》が見つかりましたの。
「パンダーでエクゾディアを場に出し、ドゥローレンで手札に戻せばエクゾが3枚手札に加わるし、若き日のじーちゃんに似てる」と思いましたの。
エクゾディアセットが入りました。
今でこそパンダーは抜けましたが、その魂(バー)は僕に受け継がれています。
ジャーのバーはジョーに受け継がれています。
【あとがき】
【汝はゾーク】は色んな人の知恵と勇気が集まってできたデッキという事がお分かり頂けたと思います。
と言ってもまだまだこのデッキには語りたい事が色々あるので、次回はよく使うコンボとカード1枚1枚に対する解説、入れたいカードについて紹介していきます。
質問・感想があれば、次の記事があがるまでにリプライやDMを送ってきてください。
では、アリーヴェデルチ(さよ奈落の落とし穴)